本日は午前中に別件での打ち合わせを済ませ、午後からアートフレンズさんへ搬入に行って参りました♪ 展示の大体が終わった頃、新聞社の取材があり、その記者さんからうかがったお話をひとつご紹介します。 >> ふるさと町屋館というのが、中州にありますが、ご存じでしょうか? 郷土資料や歴史調度品を展示していて、懐かしの駄菓子などを販売しているところですが、 そこの4年前から、毎年6月になると、ひとつの包みと手紙を置いていくご老人がいらっしゃるそうです。 先年、記事にもされたそうで、ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、 ざんねんながら、僕は初耳だったので、ここに日記させていただきます。 「6月」というと、福岡に空襲のあった月で、 福岡大空襲では、家屋火災と焼夷弾の被害が語り継がれています。 そこから示唆されるものもあるとは思いますが、 老人の置いていく包みの中身は、なんとその焼夷弾なのです。。 そして、手紙には忘れないでほしい、これを展示して欲しいとの文面。 町屋館はもちろんその要望にこたえられる施設ではないので、昨年は赤煉瓦会館などに展示されたそうですが、 毎年届けられる焼夷弾は、年々数も減っていっているそうです。 推察するに、ご老人が所持している焼夷弾も、残り少なくなっているのです。 僕は思います。 老人の所持している焼夷弾がなくなったら、 このメッセージはなくなってしまうのだろうかと。 そして、この老人がこの世から去ってしまったら、 このメッセージはなくなってしまうのだろうかと。 僕たちはなんのために生きているんでしょうね。 自由です。 このメッセージを受け取らなくてもいい。 僕らのメッセージを受け取らなくてもいい。 でも痛切に思うのです。 なんで自由なんでしょうね。 感謝。 >>> 【6.19】 ロク テン イチキュウ~福岡大空襲を忘れない~ ▼会場 ギャラリー天神アートフレンズ 〒810-0001 福岡市中央区天神3-3-5 昭和通り 天神3丁目バス停前 明太子のやまや3F 昭和通フタタより西へ約1分 ▼企画 アーティストワークスLamp http:// ▼協賛 ギャラリー天神アートフレンズ http:// ▼内容 福岡空襲の模様の写真パネル展示/メッセージボード「平和の木」 6月17日~19日11:00~20:00(最終日のみ18時まで) <入場無料> その他、作家「ヨシタケ」「江上チカ」「鵜島朴同」「中井美沙」の作品や「川上美香代」「ナポ」「ケン・ジャクソン」「domino」Lampスタッフの想いのこもった作品の他、会場には、色んな人の平和メッセージを貼りだしていきます。 ▼催し ◆6月19日(日)15時~16時半 <入場料 500円> 絵本読み語り「かわいそうなぞう」/オカリナコンサート 最終日の15時から、催しとして「絵本の読み聞かせ」「オカリナ演奏」を行ないます。今回の主旨に合わせて、工夫された読み聞かせでは、土家由岐雄作の「かわいぞうなぞう」を取りあげます。第二次世界大戦中に上野動物園での実話を元にした絵本です。 (「かわいそうなぞう」読み手/生田裕佳.アツコプロダクション) 福岡のオカリナ演奏者、田上 泉のコンサートもあります。お楽しみに♪ ▼主旨 終戦間際の日本各地では空襲が相次ぎ、ここ福岡でも例外ではありませんでした。 6月19日の福岡大空襲、終戦から66年。今では当時を知る人々も減少しています。 僕らは実体験を持たない世代だけれど、僕らが語り継がないと忘れ去られてしまいそうな、戦争の痛み、平和への想い。僕らが学んできた平和の礎(いしずえ)を、もう一度思い出してほしい。 今、僕らの世代が、語り継がなければ、いつか繰り返されてしまうという、未来への想いから始まりました。 戦争の話は重いと人は言うけれど、年々軽くなっていくものの、重みを、せめてこの町が渦中にあった時期だけは語ってもよいのだと思います。 (問) 鵜島(ウシマ)080-5243-9285/lampstory@hotmail.co.jp |
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