ここ数日、新しい年を迎え、気を引き締めている方によく出会います。
2017年は、より伸びやかな一年になるような気がしています。
「一歩の歩みと、好奇心」
2016年を振り返って、教室では沢山の質問があり、それに答えてきたように思いますが、その中でもっとも多かった質問は、
「どうやったら上手にかけますか?」
というものでした。
その人に合わせた言葉や、その時に合った答えがあるとは思いますが、
思うに書画の世界で「うまい!」という人に共通していることがあります。
それは「姿勢の良さ」です。
そのものズバリ、筆を持つ時の体勢のことですが、そこには言葉より多くの意味が含まれています。
「体の姿勢」、「心の姿勢」。
「上手に書こうとする意欲」もそのひとつのあらわれですよね。
しかし人はこうも言います。
「ここ、上手に書こうと思って失敗した」
ただひとつ言えるのは上手にかこうと思わなければ、決して良い線はかけないということです。
そして上手にかこうとするならば、保つべき姿勢があるのです。
やがて無心になることでしか、実力以上の線は引けません。
技術は姿勢を補うものですが、姿勢と意欲は基本的な技術であるように思います。
この、基本的なことを大切に、
2017年も書画 杉乃会をやっていこうと思います。
みなさま、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
鵜島 朴同