3月の墨檄展にご来場された方から、ありがたくもご注文いただき、一ヶ月半ほどかけて竜の絵を描きあげました!
福岡県みやま市の大蛇山祭に関するご依頼でした。
構図、表情、ウロコの描き方、書の形、文字の配置、色彩などを決めて、全紙に一発勝負。
それでも、日々の仕事は山積みで、毎日仕事を終えた深夜から夜明けまで、こつこつと描き続けました。とくに今回の竜はウロコの線描にこだわって、ひとつひとつ、本当に丁寧に…
ご依頼いただいた方の雰囲気から「この人には全力のものを届けたい」と思っていました。描いていた一ヶ月半、一瞬も気を抜かずに集中して描きあげることができました。
装丁に時間がかかったものの、なんとか祭り直前の7月上旬に納品。
『(前略)感動しました。家宝にします!』とつづられたメールも届き、やっと肩の力を抜いたところです。
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愛読書のひとつの中に、
「心のこもった線と、心のない線は明らかにちがう」とあります。
一筆一筆、丁寧に真剣に心をこめて描くことが出来て本当によかった。それが伝わって、なおさら本当によかった。
いつも思うのです。
心から出たものは、心だと。
後日譚ですが、今、福岡教室に通って下さっている方がみやま市の出身で、そのお祭りに行かれたとか。
こうして、人は縁をつなげていくのですね。
感謝。
鵜島 朴同
納品前にパシャリ☆