週が明けて、月曜日からまた広島での教室も、気分一新でスタートしています。
ホワイトボードのある教室では、時々文字や日本文化について、(時には教室での連絡事項も)書かせていただいていますが、写真に撮ってみると意外に面白い。
こういったことは自分の教室だけにとどまらず、別教室を担当してくださってる講師のみなさんやこのブログでも紹介していけば、書画や文化についての良い刺激になるかと思います。
一枚目のホワイトボードはコチラ。
とくに、習字にきてくれている子どもたちは教科書や漢字ドリルを意識して、日本語を受け止めています。「これが正しい形で、こう書くときれいですよ」と伝えても、普段印刷文字を見て、それを筆写しているので、純粋な子どもたちほど何が間違いでどちらが本当なのかわからなくなってしまうのですね。
ひらがなの「な」はこの左の活字を見ても三画目を高い位置に書いてしまいます。丸の形も真ん丸に書こうとしますけれど、私達のように書写を教える立場にいる人たちは、それを頭ごなしに「ちがうちがう!」と言ってはいけないのが、現代の日本です。
文字の形はしっかりとした成り立ちがあって、ひらがなカタカナ漢字数字(新字体も旧字体も)にはちゃんと受け継がれた意味と形、その歴史があります。
印刷文字を一生懸命見て写す子どもたちを否定できないほど、現代は文明の恩恵を受け取っています。まず、そこに注意して、しかしながら私達は「文字こそ文明の支えなのだ」と書道講師の意識を高く持って、勉強していきたいものですね。
拝