10月11日。享年73歳。 書家である父、鵜島瑞光が亡くなってから、10日が過ぎました。 鵜島朴同です。 2日前から仕事のあと病院に泊まり、迫り来る父親の死を感じながら、その時の為の準備をするということ。 誰にでも訪れることなのに、まるで、その辺りからは夢の中でボーっとしているようで。 それでもやるべきことを考えて、動いている自分の姿が不思議で。。 枕経から通夜、葬儀は安芸典礼さん、寿徳寺さんのあたたかいご指導と支えのもと、無事に喪主としての務めを果たすことが出来ました。 それでも7日ごとの法要、法的な名義の変更、財務処理、相続分配など、山のようにあって、とにかくちんぷんかんぷん… 人に言われるままに動いています。 数日間は、父の遺品整理にあてましたが、とにかく「捨てる」という概念のなかった父。 メモ、書籍の類いはそれこそ膨大で、その中で取捨選択をしています。 書画教室を運営していく私たちですから、今後の指針になるもの、父が打ち立てた理念のようなものを見落とすまいと紙束をめくっていますが、本当にすさまじい量で…まだ20分の1も目を通していません。 …ということは、200日、半年以上かかると言うことだろうか… 本当にね。 誰にでも訪れることなのに、すみません。 この10日間、まったく自分のことから逃げていました。平行してやるべき、自分のことから。 サボタージュでも怠慢でもなく、うーん、本当に、自失しているという感じ。 メモの類いを整理している間、「それは捨てるな」「それはとっとけ」「捨てたらお仕舞いじゃ」と、父に非難されているような気分でしたが、 ようやく、「早よ、せんか」と、新しい言葉が聞こえてきました。 そうすると、今まで死んでいった百人くらいの、友達や知人たちの表情や顔や仕草や会話の端々が僕の中を巡って、かきまわして、舞い上がって、 ようやく、着地いたしました。 自分のところへ、戻ってきました。 そして、今も生きて、頑張っている友達たちの顔がどんどんと浮かび上がってきます。 本当の強さなんてものは、そもそも人からもらうものではないぞ、朴同。 頑張らなくては。 この場を借りて、いつも応援してくださる皆様への、ご報告とさせていただきます。 |
|