先日のランプ版【6.19】が終わったあと書いた僕の日記で、色々と言葉が足りなくて、伝わっていなかった部分も多々ございますので、よろしかったらご一読ください。 大飯原発が再稼働されましたね。翌早朝の関電の火力発電所における10日間の点検停止すらいぶかみ、更に様々なデモが繰り広げられている中、民主分裂などと訳のわからない世相に隠れて着々と増税が進行し、瓦礫を積み上げたまま復興を目指す方々を思い、また今朝の九州北部の豪雨被害も気にかかりますが、 また僕は福岡大空襲について語ろうとしています。 それが僕の役割だと今は思うのです。 何度も言い続けてきましたが、戦後67年。 いつか体験者の方々がいなくなります。 語り継ぐ僕たちもいつかはしにます。 次の世代がキャッチしなければ、この国で戦争が語られることはなくなります。 何十年か、何百年か。 その時が来て、記録上の文字羅列に反応できる感情がなくなった時、 外交の手段のひとつとして、戦争が選択されることのないことを僕は望んでいます。 いつか来るその時とは、『今』に他なりません。 「過去」と書いた紙をあなたに渡しましょう。 そして、「その裏面に、過去の反対の言葉を書いてください」と言ったとしましょう。 あなたはきっと「未来」と書いてくれるはずです。 そして僕はもう一度たずねます。 「過去と未来。それでは、『今』はどこにありますか?」 ぶっちゃけ、それは「紙そのもの」なのです。過去も未来も、今なのです。 未来が今?といぶかるかも知れませんが、白紙のに「過去」、反対側に「未来」と書くのは両者が明らかに反対側にあるからです。 すべては裏と表にわかれていますね。 光と闇、男と女、前と後ろ、始点と終点。。 『今』だけが分かれ目のない存在です。 今を共有し、どう行動するかが「生き方」です。 先日の日記で僕は「過去の写真を見ても、未来は変わりません」と書きましたが、少し書き換えさせていただきますと、 「過去の写真の裏側にこそ、あなたの未来があります」 もしくは 「過去の写真を見せないと、未来は変わりません」 でしょうか。 あなたが一枚の写真を持って、あなたの目の前にいる人にその写真を見せるとします。その時、あなたにその写真は見えていますか? その時あなたが見ているのは、写真の裏側ではないでしょうか? あなたが「その写真を見せるかどうか」について僕は書いたつもりでしたが、誤解を招いたようで申し訳ありません。 さて、【6.19】はもともとオカムラさんが始めたもので、最初の年にジャクソンが見て、ランプでも【6.19】をやりませんか?とジャクソンが提案して始まりました。 オカムラさんが5年。アーティストワークスLampが4年。 当初切望した「経験していない世代」での語り継ぎはまだ僕の耳には届いていません(僕のアンテナがひくいのかも知れませんが…) そこで先日の日記で僕が書いた 「来年同じことはしません」という言葉ですが、はっきり言って、来年もしますよ。 ただ、同じことはできないと書いた理由を書かなかったのが良くなかったのかも知れません。色んな人にご意見いただいたのですが、理由はやっぱり書けませんが、来年への展望と構想だけはここに書いておくことにいたします。 継続、ということを考えれば、おととし大丸パサージュ広場で行なったランプ版【6.19】やオカムラさんの続けているライブ形式が最も良いと僕は思います。振り幅が広く、明言せずとも表現できるからです。 去年今年とわれらがアーティストワークスLampが行なってきた福岡空襲当時、戦前戦後の【写真パネルの展示】と、オカリナ演奏と絵本読み聞かせによる【平和メッセージ】ですが、実際、両年の内容は全然違いました。やっぱり千倍の方々に見てもらいたいと思えるような素晴らしい内容でした。 ところが、この写真パネルの展示がなかなか曲者で、新しい資料の発見がない限りは内容が変わっていない。そもそも経験者でもなく、民間団体である僕らには戦時中の新事実を改めて見つけることは出来ないという意識が根付いているようです。 ほとんどが確かに同じものです。 しかし毎年違った資料を選出していますし、アプローチも違う。同じ写真パネルを見て反復すべきだとも思うし、しかし、「以前見たから」という声は否めません。 【平和メッセージ】の方も、事前にその内容を全て公表できないことに甘んじていましたが… 来年の【6.19】を充実させるために、まずは写真パネルの映像化(非営利)。そして、体験者の語り継ぎの映像化。 まずはこれがやらなくてはならないことだと感じています。 また今年制作したオリジナル絵本「6月19日」も映像化を考えています。 音響面含め、映像の持つ力は素晴らしいものです。 けれどもそれらを導入しても、「同じこと」をしてしまうことにもなりかねません。 そこで第一案として、 来年は、 オカムラさんの【6.19】、 アーティストワークスLampの【6.19】に加え、鵜島版の【6.19】を行なうという案があります。 これだと、当初切望した「経験していない世代の語り継ぎ」が増えていくわけで。 第二案では、行政に参加したランプ版【6.19】の拡大も考えています。 どちらにせよしなければならないことは山のようにあるわけで。。 ライブ形式を選択するのが、継続しやすいことは分かっているのですが、後続に引き継げるものもつくっておきたい。それが僕の今の考えです。 ご意見ございましたら、どうぞご指導を宜しくお願い致します。 長く書きましたが、まだまだ書き足りない気持ちもございます。それは今後の生き方に反映するとして、ひとまずはページをしめさせていただきたいと思います。 鵜島 朴同 拝 |
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