そうそう19才の時にとある舞台を見て、「見えない主人公は恰好いい」ということも学びました。
26才。福岡に決めました。
京都、仙台、福岡で悩んで、決めたからには頑張ろうと思いましたが、そこから10年以上、勉強、勉強、勉強の日々だったのです。
アーティストワークスLampというアート集団を7年、守り続けました。そして『変わらないものに、変わっていく』のです。
そして福岡の最後のアタック。九州国立博物館にての水墨画パフォーマンス。
見てくれていた沢山の中には、Joel君や伊藤さんがいました。
広島に戻り、両親の死を迎えて、これから先、広島で頑張っていく道を選びました。けれども有難いことに、今でもまだ、福岡に通えています。
そういった…
わたしの人生が、今日のJoel君の描き上げた一枚に宿っているとするならば、人はひとりでは生きていないのだと思うのです。
そしてそれと同時に、境界線もなく、
荒野に一人立っているイメージを悲観せずに、新しく明るい未来へとつなげていくことも出来るのです。
Joel君はアメリカに帰ってしまうけれど、アメリカから来て、
しかもレフトハンドの彼が、わずか二年半で書で「一期一会」と書き、「竹」の絵を描く、
そのお手伝いが出来ました。
その意味や精神もちゃんと理解してくれたJoel君。
そして、わたしたちをひき合わせてくれた伊藤さんには本当に感謝しています。
今日の一枚が、彼の人生の一助であることを願っています。
鵜島朴同
